| Home | チーム | 選手紹介 | Bierhoff | 試合結果 | 観戦方法 | 観戦記 | BBS | Links | EuropeQuest本館 |
観戦記Topへ > ワールドカップ観戦記Top   3 
6/11 2002年ワールドカップ観戦記3 (試合後半) 

後半開始

 試合始まって早々、今日の観客動員数が発表されました。47、085人という数字に会場が沸きます。
 後半戦は陣地が変わって、向こうがドイツ、こちらがカメルーン。カーンが遠い。

 向こうのドイツ側スタンドから「ドイチュラーント〜、ドイチュラーント〜」という応援歌?が聞こえてきて、それに合わせてこちらカメルーン側のドイツサポーターも一緒に歌います。

 応援の甲斐があったのか?カメルーンDFに囲まれたクローゼからのパスを、空いたスペースに走り込んできた選手が受け取りシュート!

 ボールはゴールの右下へ。私の位置からだと、ゴールの下1/4ほどがピッチを囲んでいる広告看板の影になって見えません。ボールは何処に行った?
 「今の入ったの?」
 「ゴール?」

 他のスタンドから歓声があがり、シュートした選手が喜びながら走っているので、ゴールだと判明! スクリーンにも『GOAL』の文字。近くのドイツを応援していた人達と一緒に飛び跳ねて喜びました。
  ゴールしたのは後半からヤンカーに代わって入ったボーデ。フェラー監督偉い!

押しつぶされるボーデ抱きしめられるボーデフェラー監督


 試合再開。

 カメルーン側は1点入れられて浮き足だったように見えました。そのせいか、カメルーン側のファールが増えてきました。そしてファールのほとんどにカードを出すんだよな、この主審。最初のうちはカードが出る度に会場がどよめいたり、主審にブーイングをしたりしていたものの、こう乱発されると「またかよ」と、みんなうんざりしていていました。

 さてドイツですが、なんか前半より動きが格段良くなっていて、一人少ないとは全く感じさせないほどでした。守るときはほぼ全員で守り、機会を見つけては果敢にカメルーン側に攻めのぼります。
 その後ろで、時折カーンが吠えていました。4万の観衆のざわめきの中、反対側まで吠え声がしっかり聞こえてくるとは凄すぎるぞ、カーン。

 後半終盤に近づいた頃、とうとうカメルーン側にもイエロー2枚の退場者が出てしまいました。これで10人対10人。試合はもう完全にドイツペース。

走り寄る人(ハマン?) 退場者が出てすぐ、カメルーンゴール前にクロスが上がって、それにクローゼが飛び込んできてヘディング!そしてまたボールがまた看板の死角へ・・・
 「入ったの?」
 「入った!」
 2点目〜!またまた近くのドイツサポーター同士手を取り合って喜びました。

クローゼのガッツポーズの後姿


 試合再開と同時にドイツがメンバー交代。シュナイダーがOUTで、イェレミースIN。続いてクローゼに代わってノイビル。
 クローゼがベンチに下がるとき、大きな拍手と「ミロ・クローゼ、フスバル・ゴット!」というかけ声がおこりました。しかし交代で入ってきたノイビル。本当に小さいなあ。

 試合終了まであと10分もなく、もう試合をひっくり返される恐れもほとんど無いので、写真を撮りつつ気楽に試合を楽しみます。
 対してカメルーンサポーター・・・暗い。もう歌も踊りもなく、太鼓だけが打ち続けられていました。

 ドイツはアイルランド戦で反省したのか2点目を取った後も攻撃を緩めず、カメルーンゴールを脅かします。

バラックのシュートノイヴィルが何故かしょげているように見えるんですが?

喜ぶドイツサポ そして試合終了のホイッスル・・・勝ったー!

 ドイツサポーターはお祭り騒ぎ。ちゃちゃちゃ、ドイチュラント! ちゃちゃちゃ、ドイチュラント!
 「ルディー!ルディー!」と監督の名を叫んでいる人もいます。

 ピッチの上ではユニフォームの交換が行われていました。そしてその後ドイツチーム一同は、ドイツ側サポーター席に挨拶へ・・・いいなあ、こっちにも来て欲しいなあ。


 ドイツはこれでE組1位で決勝トーナメント進出。ここから先の試合は韓国で行われます。決勝戦まで進めば再び日本に戻ってくるのですが・・・それはさすがに無理だろうな(と思ってました)。というか、次出られないのは何人いるんだ?

 すでに22時半近くになっていました。
 ドイツ人サポーターの興奮は収まらず、ドイツ側ゴール裏にいる人も、こちら側の人も、ドイツコールを連呼していました。
 会場内に「今日の試合のMVPは、ミロスラフ・クローゼ選手です。」というアナウンスが流れていました。

 スタジアムから外に出るとき、前を二人のカメルーン人がとぼとぼと肩を落として歩いていました。哀愁漂う後ろ姿。

 スタジアムのゲートを出た先は大混雑。シャトルバス乗り場へとのろのろ向かう行列に加わりました。乗り場までだいたい20分ぐらいかかったと思います。
 バス乗り場に着いた後も、ロープで区切られた中を蛇行しながら歩かされました。舗装をしていないので大きな水たまりがあり、暗いのと人混みで下が見えないので何度もはまってしまいました。着替えを持ってきてるからいいけど・・・。結局掛川行きのシャトルバスに乗り込めたのは23時10分過ぎ。
 バスにはドイツ人サポーターも乗っていて、東京のガイドブックを見ながら、東京に戻ってから何処へ行こうか相談していました。

 帰りの道路も交通規制されていたので、15分ほどで掛川駅に到着。駅前では今日の試合の号外が配られていました。
 駅構内の混雑を避けるために東京方面行きと名古屋方面行きをロープで区切ってあったのですが、またもや英語表記が無いため、さっきのドイツ人が間違えて名古屋方面に行きそうになってました。

 東京方面は長蛇の列でしたが、名古屋方面はスムーズ。ほとんど待たずに新幹線へ。名古屋行きの臨時新幹線は2本ありましたが、最初の1本に間に合いました。座席はグリーン車以外は自由席。私が乗ったときにはまだ座席は半分ほどしか埋まってなかったので余裕で座れましたが、出発する時には少しだけ立っている人がいました。
 新幹線は予定より少し遅れて午前0時に出発。浜松にだけ停車して1時間ほどで名古屋へ。ワールドカップのため特別に深夜に新幹線を走らせたということで、ホームには取材陣が待ちかまえていました。
 大阪行きはもう終わってるので、その晩は名古屋で一泊。


 翌朝、再び新幹線で大阪へ。

 スポーツ紙を一部購入。Eグループ1位突破だから1面になってないかと期待したんですが、1面は地面に倒れ込むジダンの写真。そして「フランス敗退」という文字。ドイツの記事は3面でした。まあ人気・期待度に天地の差があるのだから仕方がないんですが。

 その後ドイツは決勝トーナメントでパラグアイ、アメリカ、韓国を破り、なんと決勝戦まで進み準優勝。まさかそこまで行くとは夢にも思いませんでした。
 そしてマスコミにもうちょっとドイツに注目して欲しいとは思っていましたが、まさかカーンが女性週刊誌にイケメン扱いで載る日が来るとは思いませんでした(笑)。

Back  World Cup Top  Next
Home  Page Up