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2006年 3月22日 ドイツ対アメリカ親善試合(ドルトムント) 

久々にドイツ代表の試合を見てきました。
(いくつかの画像にはもう少し大きい画像もあります。画像をクリックしていただくと開きます。)

ドイツ対USAチケットチケット購入

チケットはドイツ版ぴあ http://www.eventim.de/ で購入しました。
Saalplan.buchungという座席表を見ながら希望の場所を選択できるシステムになっていましたが、購入したのが試合まで2週間を切っていたせいか選択できる席・ブロックはかなり限られていました。日本への発送も選択できますが、国際宅急便で発送するため送料が34.90ユーロと割高。私はドイツの宿泊先に発送してもらいました(その場合、Lieferanschrift欄に希望の送付先を記入)。注文した4日後に宿に届いているかと確認したところ、届いているとの返事をもらいましたので、ドイツ国内への発送の場合、注文から2〜3日で届くようです。なお当日スタジアムまでの往復の公共交通料金(VRRの運行する区間←かなり広範囲)もチケット代に含まれていますので、往復の切符購入の煩わしさがなく楽です。

スタジアムへの移動
ドルトムントのスタジアム、聖地ヴェストファーレン・シュタディオンへは、中央駅から地下鉄U-Bahnで15分ほど。試合のある日は5〜10分間隔でStadion行きの直行が出ていました(行き先表示にスタジアムの絵も表示されるので判り易いです)。中央駅も列車の中も、大声で歌うわ、列車の側面をバンバン叩くわ、ビール瓶は投げるわ、掴み合いの喧嘩を始めるわと、既に試合前からハイテンションの人で一杯。
スタジアム駅からスタジアムへ向けてしばらく歩くと2手に分かれます。右手が北側のゲート、左手が南側のゲートになっています。どちらから入っても、後で移動は可能。北側ゲートの手前には、BVBのグッズの売店もありました。
ゲートでは手荷物の中身の検査があり、人によっては全身のボディチェックを受けている人もいました。その後チケットのパーコードを機械で読み取らせてから中へ。

スタジアム内の様子
スタンド裏にソーセージ等を売る常設売店がある他、ビールやブレッツェルを売る屋台もかなり出ていました。トイレは収容人数に対して数が少ないようで、かなり並んでいました(みんなビール飲んでるしなあ)。
マッチデープログラムは持っている人はいるものの、どこで売っていたのかは分からずじまい。
スタンドはさすが聖地、観客席の斜面が急で、前に体の大きなドイツ人が座っているにもかかわらず、ピッチのほぼ全体を視界を遮られる事なしに見渡す事ができました(ただし立ち上がられるとかなり視界を遮られます)。私の席は前から8列目だったため、ピッチにもほど近く迫力もありました。難点は通路が少ない作りになっているため、座席への出入りが非常に困難な事。
ドイツ対アメリカゴール裏ではなくバックスタンド(West)だった事もあり、周辺の雰囲気は結構和やかなムード。女の子同士や年配のご夫婦、家族連れの姿も結構見かけました。星条旗のペインティングをしたり、あるいは旗をマントとして羽織り、「USA!USA!」と叫ぶアメリカ人の姿もちらほら。デジカメやらビデオを持ってる人が結構おり、あちらこちらで記念撮影をしていました。

ところでピッチをカラスの着ぐるみがうろうろしていました。いつの間にドイツはカラスをマスコットにしたのだろう?
試合開始前

ピッチでは選手がウォーミングアップを始めていました。
何故ノイヴィルがいるの?と思ったら、3日ほど前に追加召集されていたらしい。
ドイツ対アメリカ
ドイツ対アメリカ
ドイツ対アメリカ ドイツ対アメリカ
ドイツ対アメリカ ドイツ対アメリカ 練習の動画 1018KB

選手が引っ込むと開会式。子供たちがワールドカップ出場国の国旗をピッチに並べ、国家演奏のためのブラバンが登場。それに合わせて両サイドのゴール裏では、巨大ユニフォームと巨大マークの布が広げられました。

そして選手入場&国歌斉唱。アメリカ国歌の時はブーイング。ドイツ国歌の時はスクリーンに歌詞が表示されました。

ドイツ対アメリカドイツ対アメリカドイツ対アメリカ
ドイツ対アメリカ
前半

キックオフ前、アメリカは円陣組んでいました。
ドイツ先攻でキックオフ。ドイツのフォーメーションは4-3-3。アメリカのフォーメーションは4-4-2。
スタンドは初っ端から浮かれムードで、ホームゴール裏起点で早くもウェーブが発生。入場者数が試合途中に発表されましたが約6万人との事。8万収容のスタジアムなので2階席には空席もありましたが、6万の歓声は迫力。

試合序盤はドイツが積極的に攻撃を仕掛け、特にクローゼがよく動き回っていました。
しかし試合が進むと、毎度の如く守備がぼろぼろ。
攻撃的なサッカーをやりたいらしいクリンシードイツですが、攻撃の意識が強すぎて前に行く事ばかりに気が取られているのか、相手にボールが渡った時に守りに切り替えるのが非常に遅い。とにかく守るのが本職なはずのDFが、ゴール前に戻るのが遅いのなんのって。せめて前線・中盤が積極的にプレッシャーをかけに行けばもう少しDFが落ち着けると思うのに、あんまりプレッシャーをかけに行ってない(クリンシ体制初期にはプレッシャーをかけに行ってたと思うんだが・・・)。相手がボールを持ったときにどう動くか、整理ができていないように思えました。
あまりにも危なっかしい守備に、攻撃も序盤のような積極性がなくなって単調な攻めを繰り返すだけ。

アメリカは攻守共安定していましたが、2軍であるためとにかく地味。スタンドはつまらないゲーム内容にしらけムード。前半終了の笛が鳴るや、スタンド中から激しいブーイング。

ドイツ対アメリカドイツ対アメリカドイツ対アメリカ

後半

さてハーフタイムですが、観客席から通路への脱出に5分、通路からスタンド裏への脱出に5分、トイレや売店は長蛇の列でした。私は比較的空いていた売店でブレッツェルだけ買って引き返しましたが(熱々でおいしかった)、試合再開時間が迫っているのに、スタンド裏の売店やトイレに並ぶ人、ビールを仲間と騒ぎながら飲んで騒いでいる人、多数。
ドイツ対アメリカ
後半ドイツはポドルスキーを下げ、シュヴァインシュタイガーを投入。フォーメーションは4-4-2へ。
試合再開後早々にドイツはフリーキックを得ました。シュヴァインシュタイガーが蹴って、そしてアメリカゴールが揺れる。後半開始いきなりのドイツ先制で、(まだ帰ってきていない人多数で空席の目立つ)スタンドは大喜び。
スタジアムに「Deutschland〜♪Deutschland〜♪」と歌が流れて、北側ゴール裏には巨大ユニフォームが広げられていました。
ドイツ対アメリカ
フリーキックを蹴ったのはシュヴァインシュタイガーでしたが、大喜びをしているのはクローゼ。誰がゴールを決めたのかは、私も私の回りのドイツ人も「?」。やがて会場内のスクリーンにクローゼの写真が映り、アナウンスがクローゼコール ・・・・でも翌日の新聞によると、実際はクローゼは触っておらず、シュヴァインシュタイガーの得点だったようです。

シュヴァインシュタイガーの投入で、ドイツの攻撃にリズムが出てきました。
守備の方も前からプレッシャーをかけに行くのが見られるようになりました。
最後列はメツェルダーが相手・味方の動きをよく見て、自分の位置に非常に気を配り、そしてよく他のDFにも指示を出していました。そのためか、前半に比べて最終ラインがずたずたに崩れてしまって、簡単に相手に抜かれてしまうことがなくなりました(でもメルテザッカーがちょっと遅れるときがありました)。
ドイツ対アメリカ
GKのカーンですが、以前は最後尾からよく吼えてたように思うのですが、今回は終始おとなしかったです。それでも壁を抜けてきたFKをしっかりキャッチしたり、あわやというシーンを片手一本で防いだりと活躍。レーマンもいいGKですが、今度のW杯も正GKはカーンでいいんじゃないかと思いました。

ドイツ対アメリカ後半開始から20分ほどして、選手交代のアナウンス。パフォーマンスがあまりよくなかったシュナイダーとアサモアが下がり、変わってイタリア戦での評価が一番高かった(でも6止まり)ボロウスキと、代表戦は久しぶりのノイヴィルが入りました。ボロウスキは地味ながら、よくボールに触っていました。ノイヴィルは走り回って相手をかく乱、そのためクローゼも前半より自由に動けるようになったようです。

ドイツ対アメリカ交代から5分後、クローゼからのパスをノイヴィルがダイレクトにシュート。アメリカゴール角へとズドンと決まり、ドイツ2点目。鮮やか過ぎるシュートに会場は怒涛の歓声。再び巨大ユニフォームが広げられ、コールは気合が入って3回も名前を叫んでいました。
それから5分と経たないうちに、今度はノイヴィルから送られたボールをクローゼがシュート。ドイツ3点目。またまた巨大ユニフォームが広げられ、今度は正真正銘のクローゼコール。
そしてまた5分と経たないうちに、クローゼから出たボールをバラックが決め4点目。また忙しそうに巨大ユニフォームが広げられ、バラックコールが3回。
相次ぐゴールにスタンドは大はしゃぎ(以下の動画をご参照ください)。
 1点目(なぜかクローゼコール) 942KB
 2点目(ノイヴィルコールX3) 911KB
 3点目(正真正銘クローゼコール) その1 901KB  その2 1200KB
 4点目(バラックコールx3) 911KB

それから5分後でしょうか、アメリカがゴール前に送ったロングボールにアメリカの選手とカーンが飛び出し、正面衝突。アメリカの選手もカーンも倒れたまま動けず、その間にボールはころころと転がってドイツゴールの中へ。
なかなか起き上がれないカーンを励ますように、スタンド中からオリーコール。
ボールがセンターに戻され、大型ビジョンに「4-1」という数字が表示されると、ブーイングの激しい嵐。まあそれでも3点差なので、スタンドはみんなお祭り気分。
ドイツ対アメリカ
まもなく笛が鳴り試合終了。4対1と、前回の対アズーリ戦と逆のスコアでドイツの圧勝。
ドイツ選手はアメリカの選手とユニフォームの交換を行った後一旦ベンチへ引き上げましたが、すぐにゴール裏南スタンドのファンに挨拶しに戻ってきました。

ドイツ対アメリカマン・オブ・ザ・マッチは2ゴール(笑)2アシストのクローゼ。ぐだぐだの前半、その前半とは全く別のチームかのような後半、クローゼがMVPって、なんか同じような事があったような気が・・・・意外とドイツ、今回もそこそこいいところまでいけるんじゃないかと予想してみたり。

帰路
往路もハイテンションな人ばかりでしたが、帰路もさらに輪をかけてハイテンションで、ビールジョッキを振り回しながら駐車場に向かう人、車体が揺れるぐらい電車の中で飛び跳ね壁を叩きまわってる人、殴り合いをしている人、深夜の街中に歌いながら繰り出す人(朝ホテルをチェックアウトして外に出たら、まだ騒いでる馬鹿がいた)と、かなり勝利に浮かれまくっていました。


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