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キエーヴォ・インタビュー集

キエーヴォ関連のインタビュー記事など
2003年6月 NHKテレビイタリア語講座内でのインタビュー(来仙時に収録した模様)
−このチームの最大の武器は?

(ランナ)我々の情熱や犠牲をいとわぬ闘争心、そして「世界でも重要なこのリーグで常に上の結果を獲得したい」という欲望といった、我々の際だった姿勢が強みだと思う。

(コリーニ)選手間の団結、それから監督の考えが行き渡っていること、早いパス回し、そして「できるだけ速くゴールに持ち込む」というプレースタイルにあると思う。私たちはこういったスタイルでセリエAでも上位に食い込み、また常に心がけてきた「みんなを楽しませること」もできたんだ。

(デルネリ監督)我々は小さなチームだ。だが戦うときは相手の状況を見て自分たちがすべきプレーをする。一般的に小さなチームは相手に少々合わせたゲームをする。つまり自分たちの能力を見せるよりも、怖さもあってとにかく相手を止めようとする。我々はそのような態度を変えた。相手がユヴェントスでもペルージャでも親善試合でも、常に同じプレーをする。よくも悪くも自分たちのプレーをするためにね。相手にプレーさせられるのではなく、自分たちのしたいようにプレーする。これがキエーヴォの強さの秘密のひとつであったと思う。これは全てのチームにあてはまる事だ。ピッチに上がるチームはまず自分たちのプレーを見せる意志をを持つべきだ。これが我々の解釈しているサッカーだ。その正しさが証明され、よい結果を残せた。

−今年の結果に満足?

(コリーニ)僕らは満足しているよ。まあ悔いは残るけどね。昨シーズンより勝ち点が1ポイント多いのに、UEFA杯出場を逃したからね。僕らはよく戦い今年もいいプレーをしたという意識があるから、ゴールに到達できなくてとても苦い思いがひとつ残った。

(デルネリ監督)我々はリーグでどの位置につけるべきか、現実的に知るべきだと思う。第一の目標は残留する事。セリエAに残ってプレーできるということであり、その結果他にどんなことが起ころうが受け入れるべきだ。多少の悔いが残ろうとも、全体で見ればUEFA杯に出場した前季よりよい戦いをした。私にとってはね。

(ビアホフ)まあ当初の目標からすると満足すべきだろうね。僕らの目標は残留だったからね。だがリーグの成り行きからすると満足はできない。なぜなら僕らは今季も常にUEFA杯出場圏内をキープしていたからね。UEFA杯出場を逃したという悔いは確かに残るよ。

−来季の目標は?

(コリーニ)僕たちは常に残留するという目標から出発するほうがいいと思うんだ。そしてまたこの2シーズンのような時間を繰り返すことができれば、なお満足だけど。

(デルネリ監督)残留だ。なぜなら残留することが第一義的であるに違いないからだ。残留でなくUEFA杯に目標をおいたとしてもね。我々のような小さなチームにとっては、残留することが最重要であるに違いない。つまり短い期間の目標をおき、選手に大きな刺激を与えることだ。それぞれの目標が、それぞれの刺激を与える。残留という目標もあれば、今季よりも多くの勝ち点を稼ぐこと、UEFA杯を戦うこと、そして欧州チャンピオンズリーグを戦うこと、いろいろある。だが私の考えでは、短い期間こそが精神的に選手の効率を高め注意深くさせ、刺激を与えることになると思う。

(ビアホフ)キエーヴォは依然として財政的な可能性が限られていると思うから、常に残留するというところからスタートするべきだと思う。その結果もしそれ以上のものが得られるので有れば「おまけ」であって、必ずしもUEFA杯に出場しなければならないとは言えないと思う。

−中田選手・中村選手について

(ランナ)2人とも技術的観点からみると優れた選手だ。中村はあまり知られていなかったけれど、素質の良さは見せてくれたよ。シーズン後半はベンチにいることが多くてあまりプレーを見ることができなかったけど、素晴らしい左足を持っている。中田は質的にはおそらく上だろう。もう何年も一定のレベルでプレーしているんだからね。僕はポジションの関係で目の前でプレーする彼を見る機会があったんだけど、あらためて非常に優秀な選手だと納得したよ。

(コリーニ)2人とも技術に優れた選手で優秀だよ。中田はもう3、4年もイタリアで常に出場しているから、よりイタリアのサッカーに溶け込み、真に完成された選手になったと言える。中村は「素晴らしいフリーキックをける左足」という大きな武器を証明した。今季もいいプレーを見せたけど、この先数年で必ずもっとよくなるはずだ。

(ビアホフ)2人とも優秀だ。中村はレッジーナとともに目標だったセリエA残留を果たしたしね。テクニックもあり、非常に優秀で若さもある選手だ。レッジーナでの経験が、さらなる飛躍の助けになるだろうね。中田はすでに認められた「Campione(優秀な選手)」だ。パルマではグループのために犠牲を強いられ、ときどき自分のポジション以外でプレーしていたようだけど、常にゲームを決定づけることができる選手だよ。

−(ビアホフに対して)外国人としてイタリアでプレーしてきて大変だったことは?

(ビアホフ)イタリアとドイツが近い距離にあても文化はやはり少し異なる。いくらイタリア人が非常に人を助けてくれる人たちだといってもね。僕も最初の4,5ヶ月は慣れるのに問題があったけど、その後はもう大丈夫だった。
−イタリア語はどうやって習得した?
(ビアホフ)1人で・・・話しながらだよ。
−コースに通った?
(ビアホフ)いや、してないよ。本を1冊買ってきて、それを勉強したけど。その後はイタリア人とたくさん話しながら、自然に覚えたんだ。
−すごいね。
(ビアホフ)ありがとう。」

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